こんにちは、まるまるです。
今回は、男性ホルモン補充療法についてお話します。
僕は約7年ホルモン補充療法を継続しています。
ネビド(長期持続型)しか使用したことがないのでちょっと特殊かもしれません。
ホルモン注射 何が違うのか?
女性体でも男性ホルモンは作ることができるのか?
しかし作用効果は、精巣から分泌されるテストステロンと比べてとても弱いです。
よって、FTMのホルモン補充療法にはテストステロン
(商品名は複数あります、成分名として)が使用されています。
飲み薬や塗り薬と注射の違いは?
飲み薬や塗り薬は注射と比べて、針は刺さなくて痛くないし手軽かもしれません。
しかし、注射よりも効果がでるのに時間がかかる可能性が高いです。
それはなぜなのか?
飲み薬はハードルを2つ超えないと血中に到達しにくいので、
より効果が出にくい可能性があります。
注射の場合は骨格筋に打つので、
筋線維に豊富にある毛細血管から血中に到達しやすいといえます。
そもそもホルモンは特定の器官に作用するように仕組み付けられています。
細胞を覆う膜にある受容体というものがあるのですが、
受容体とぴったりはまり合うホルモンがくっつくと効果が出現します。
男性ホルモンの場合は筋・骨格系、造血、欲求への作用が強いです。
身長は骨の成長(骨の長さ)に比例します。
若いころは骨の端っこが軟骨になっていて伸びやすくなっていますが、
骨の成長が止まると軟骨だったところと硬い骨だったところの間に線ができます。
(骨端線という名前です)
高校を卒業した18歳以降からホルモンを開始されることが多いのではないでしょうか?
理学療法士養成校で解剖学を学ぶまでは、僕も淡い期待を抱いていました。
残念です…
日本では筋肉注射による補充療法が一般的ですが、
海外では塗り薬の使用されているようです。
先天的な男性であってもホルモン値が高すぎると健康問題になるので、
人為的に補充するならば尚更だと思います。
テストステロン筋肉注射 違いは?
テストステロン注射は効果期間によって大きく2種類に分けられます。
短期持続型のホルモン補充療法
短期持続型は投与量が125㎎と250㎎の2種類があります。
投与量の違いは、効果持続期間に影響します。
一回当たりの料金も投与量によって違いがあります
効果期間が短い=周期が短くなります。
短期持続型ホルモンは血中ホルモン濃度グラフが急カーブになるので、
グラフが上がり始める時と、下がりきった時の体への負担が大きいと予想されます。
この2種類では7~10日ほどしか持続期間が変わらないようです。
これくらいの間隔日数の差しかないなら、僕は125㎎を選ぶと思います。
理由は、量が少ない分1回あたりの体への負担が少ない可能性があるから。
倍の容量で、倍近い期間になるということはグラフの山の高さが倍になるからです。
パワポの手書きで書いてみましたがこんな感じのグラフになると思います。
戸籍の性別変更を終えたFTM であれば、短期持続型のホルモン補充療法は保険適応となります。
これは男性更年期障害(LOH障害)の治療法として、保険適応が認められているためです。
長期持続型のホルモン補充療法
周期が長く、緩やかなカーブのグラフとなるため
グラフの上がり始める時と、下がりきった時の体への負担は少ないと予想されます。
次回のホルモン投与までに期間が長い分、1日当たりの変化量が少ないです。
そして注射間隔が長いことは継続治療をしていくうえでとてもメリットだと感じます。
働いていると2週や4週ごとに通院するために都合をつけるのは、大変ではないですか?
お金が高いことはデメリットですが、通院の手間を省けるのは助かります。
僕は1本目のホルモン注射からネビドを継続投与しています。
最初のころは3か月間隔でしたが、血液検査で男性ホルモン値が問題ないことを確認して
少しづつ投与間隔を伸ばしていきました。
現在は6か月間隔で継続しています。
体の面では、今までホットフラッシュなどの更年期症状は特に感じていません。
精神的な浮き沈みを感じたことも全くないため、
僕にはネビドが合っていたのではないかと考えています。
まとめ
ホルモン補充療法は長く継続していくものになります。
健康面、金銭面、マイナス面を受け入れる覚悟を持てるのかなど
いろいろな面を考えて、ご自身にあった方法を選択してもらえたらと思います。
ホルモン注射はあくまで治療の一方法なので、する・しないも含めて考えてもらえたらと思います。
【参考リンク】【FTM ホルモン注射】 ホルモン注射歴7年 残念な点
今回の記事は以上です。ありがとうございました。