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外貨建て終身保険はデメリット大!資産運用に不利な理由は?

こんにちは、まるまるです。
今回は『外貨建て終身保険はデメリット大!資産運用に不利な理由は?』についてお話します。

資産運用という点で外貨建て終身保険をみると、デメリットが多くあります。
その中でも3大デメリットが、資産運用商品として不利にしている理由の過半数を占めているという印象をもっています

外貨建て終身保険以下の3大デメリットだと思うのは以下です。

1、手数料が高い
2、予定利率が低い
3、掛け金に対して保険補償がイマイチ

僕は、外貨建て終身保険に入るよりも
株式インデックスファンド(投資信託)+円保険(安いやつ)の方がイイかなと思っています。

外貨建て終身保険はデメリットが多い!資産運用に不利な理由は?

手数料が高い

外貨建て終身保険でも、投資信託でも手数料がかかってきます。手数料がどこからひかれるかというと、リターン(投資利益)から。
手数料が低いほど手元に戻ってくる利益が大きくなるという事です。
そして、外貨建て終身保険はこの手数料がベラボウなんです!!

外貨建て終身保険はいろんなところで手数料を取られます。
代表的なものは以下の3つ。

・販売手数料
・為替手数料
・保険関係費

販売手数料

外貨建て保険を契約したときに、販売側(銀行や保険会社)に支払われる手数料です。
5~10%くらいになると言われています。
おそらく最初の段階で大きく元本を引き抜かれるので、契約して数年で解約すると大きく元本を減らす羽目になるのでしょう。
契約して10年以内に解約すると、元本割れすることがほぼ確定なのでとっても厳しいですね…。

為替手数料

外貨建て保険の場合、両替しないと支払いや受け取りができない商品がほとんど。
両替には為替手数料というものがかかります。
保険料支払い、保険金受領、解約返戻金受領のたびに為替手数料が必要です。
もし30,000ドル(3,300,000)を円で受け取るとすると、15000円の手数料がかかる計算。

毎月200ドルを保険料として支払う時は、そのうち100円が手数料。年間1200円が為替手数料として取られることが確定しています。

保険関係費

保険契約の維持や死亡保障にかかる経費として充てられるそうです。

保険関係費は調べた3社とも明示されていませんでした。

加入年齢や性別で変わるからという理由だそうですが、お金がリターンから確実に取られるとわかっているのに、いくら取るつもりかわからないって怖くないですか?
ブラックボックス中のブラックボックスですよね。
予定利率が年率3%前後なのに、20年30年後のリターンが低いのでおそらくもろもろで1%近く取られていそうな感じを受けます。

手数料でいくら引かれるのかハッキリわからない、元本補償がない、為替リスクがあるなどの説明が不十分で、苦情が多いのが外貨建て保険です。2018年度の苦情件数は過去最大の約2500件となりました。
金融庁はそれらの情報をキチンと顧客に開示するよう指導をしています。しかし、現在も改善には至っていません。
それだけ保険や投資について勉強しない人をターゲットにして売りつけられている商品と言えるかもしれません…。

予定利率が低い

外貨建て保険の予定利率は年率平均3%前後。
投資信託の全世界株式インデックスファンドは年率平均5%前後。

2%しか差がないじゃないかと思われるかもしれませんが、10年、20年と言った長期間になるととっても大きな差になってきます。

月々2.2万円を積み立てていった場合、20年後にはこれくらいなるのが想定されます。
楽天証券シュミレーターで概算を出してみました。

年率3%:運用益 約194万円 運用益+元本 約720万円
年率5%:運用益 約376万円 運用益+元本 約900万円

月の積み立て額を2.2万円にしたのは調べた3社では、外貨建て終身保険で月払い保険料は標準平均で200ドル前後だったから。
米ドル/日本円の為替が1ドルあたり110円として、月200ドルを保険料として納める場合の金額に設定しました。

外貨建て終身保険の方は為替状況によって毎月払う金額が変動するので、積み立てる外貨に対して円安や円高になると支払いが月によって2.4万円、1.8万円になるなどバラつきがでてきます。

しかも外貨建て終身保険は月々の支払から保険関係費が引かれた金額しか投資に回りません。2.2万円払っていても実際に投資に回っているのは1%くらい差し引かれた1.9万円程度かなと思います…。

掛け金に対して保険補償がイマイチ

そもそも、月の支払が2.2万円くらいの保険料は割高ではないでしょうか?

3社の書類を調べた限りではいずれも、死亡保障と高度障害保証の組み合わせタイプのようでした。
一般的な生命保険と内容は大きく変わらないようです。違うのは「外貨建てなので将来お得ですよ~」とうたっていること。
さて、本当にお得なのでしょうか?

都民共済保険の総合保障(死亡保障付)+入院保障の1番保険料が高いものに、特約を最大限付けたもの金額を比べてみましょう。

都民共済:総合+入院(0.4万円)+医療(0.1万円)+がん(0.2万円)+3大疾病(0.24万円)
     +長期医療(0.1万円)

     合計の月支払額 1.04万円  年間の支払額  12.48万円

外貨保険:死亡+高度障害

     合計の月支払額 約200ドル (1ドル=110円の時、2.2万円)
     年間の支払額  約2400ドル (1ドル=110円の時、26.4万円)

都民共済が安いというのもありますが、特約をフルでつけても外貨建て保険の半額。
これくらい差があると、共済に入って差額を全世界株式インデックスファンドに投資すればイイんじゃないかなと僕は思います。

まとめ

今回の記事を書こうと思ったのは、
同僚に仕事を中抜けし、窓口に行って、外貨建て終身保険を開設してきた人がいたからです。
外貨建て保険の契約は対面でのみとしている保険会社もあるからでしょう。

その方は「利率は普通で2%、いい時で3%あるし、保証もついてるからいいよね~」ととても喜んでいたので、僕は何も言えませんでした…。

その方はもう50代、保険商品を購入したのならそれなりの月額支払いになっているはず。
しかもすでに保険加入していたはずなのに、新たに保険に入る必要があったのだろうか…?
そもそも、10年以内に解約したら元本が減ることや、為替によって元本を減らす可能性があること、手数料がベラボウなことは知っていて契約したのだろうか…?
喜ぶその人の話を聞いていて、凄くモヤモヤしてしまいました(汗)

知らぬが仏なのかもしれません、せめて行動に移す前に僕に一声かけてくれていれば全部説明して、そのうえで契約するかどうか検討できたのに(泣)

外貨建て終身保険を選択される方が多いのは、資産運用商品にどんなものがあるのか知らない方が多いからだと思います。

資産運用だけでなくGIDの事でも、怖いと思ったり、突拍子もない行動をとってしまうのは「よく知らないから」。
理解できなくてもいいので、知ろうとするところから始めてみませんか?

銀行でパンフレットをみたから~、ほかの人がイイって言ってたから~、
では見覚えや聞き覚えがある程度で「知る」ところまで行けていません!

今はネットですぐに知らないことを、知ることができるようになりました。

資産運用をするうえで大事な心構えは
悪い面を知っても受け入れる覚悟があるのかどうかだと僕は思っています。

デメリットを調べてもそれが許容できる範囲だと覚悟できるのであればやってみると良いとかなと。

僕は、外貨建て保険のデメリットが許容できないので今後も入ることはないですね。

今回の記事は以上です。ありがとうございました!

ABOUT ME
まるまる
LGBTQのT。FTMの訪問理学療法士。ファイナンシャルプランナー3級取得しました。 トランスジェンダーでもお金の苦労少なく自由な生活したい!というのが目標。40代でバリスタFIREを目指します! 資産運用、節税対策、FTMに関することなど自身の体験や興味のあることを書いていきたいと思います。 Twitterはこちら