健康

少しでも医療現場の負担軽減!今年の夏、医療者への症状の伝え方

こんにちは、まるまるです。今回は、
『少しでも医療現場の負担軽減!今年の夏、医療者への症状の伝え方』についてお話します。

今年の夏は例年よりも気温が高くなる予想が出ています。
コロナ対策でマスクを皆さんしているので、熱中症リスクがいつもの夏より高いのが心配です。

【参考リンク】今年は熱中症が多い? 症状、予防、暑さ指数を知って夏を乗り切ろう!

少しでも医療現場の負担軽減!今年の夏、医療者への症状の伝え方

コロナと熱中症は初期症状が似ているので、問診や症状を聞き出すときにとても気を使います。
問診の時に重要な情報を伝えるだけでも医療現場の負担を軽減することができます!

救急車を要請した場合は救急救命士が、
受診前に電話で問い合わせた場合は看護師が対応することが多いと思います。
対応してくれている医療者に以下のことを伝えてください。

ポイントは3つ
・いつから症状があるのか
・家族や職場の人に同じように体調不良になっている人がいるか
・受診しようと思うくらい体調変化があった時、エアコンの効いた室内にいたか

これらについて詳しく見ていきます。

なぜ問診が大事なのか?

問診ができる状態という事は意識がある=症状が軽度~中等度であることになります。
どんな病気でもそうですが、早期発見・早期治療は重症化を防ぐにはとても大事。
どの病気の可能性が高いのかの情報収集のために、医療者は質問をします。
ご家族や付き添いの方がいる時はまだ聴取しやすいのですが、症状が出ている方だけで受診をされている時は情報収集に時間がかかることがあります。

多くの方が体調が悪いと受け答えが緩慢になり、質問しても
「体がだるくて…」「熱っぽくて…」など曖昧な答えになりやすいです。

 

コロナと熱中症では治療方針が異なるため、
最初の問診で可能性を探ることが重症化リスク軽減に役立ちます。
また、医療従事者の安全管理の面からも重要です。

コロナの場合は、完全防護対策がとれないと、医療従事者が罹患する可能性があります。
残念なことに十分な物資がすべての医療機関にそろっているわけではありません。

 

防護物資は感染症病棟を持っている大病院を中心に集まっています。
街場のクリニックや、僕が勤めているような訪問ステーションまでは
物資がなかなか降りてきていません。

 

実際にこの間、訪問したら利用者さんが熱発+体動困難(身動きが取れない)+呼吸器症状が出ていて焦りました。
訪問ステーション自体に物資が少なく、看護師でも不十分な量しかありません。
どうしてもリハ職の僕には防護物資を回せないので丸腰で対応しなければなりませんでした。

利用者さんにマスク装着し、窓を複数あけて換気しながら、保健所に電話して救急車を呼ぶことに。
対応しながら質問をしていたのですが、利用者さんは具合が悪いため質問しても「うん」「だるい…」
本人からは情報をとることができませんでした(泣)
同居のご家族が訪問時いらっしゃったため、少しは情報収集できましたが、
いらっしゃらなかったら救急隊に情報を伝えられなかったと思います。
 

ご利用者さんがPCR検査で陰性だったから良かったですが、もし陽性だったら
僕は完全に濃厚接触者になるところでした。
訪問ステーションにも物資が十分あればリハ職にも防護物資を回せるのでしょうが…

 

最初の電話相談の段階で、適切に情報を医療者へ伝えられると
適切な病院に搬送する・適切な病院を紹介することも可能になりますし、
対応するとなった時に、できうる最大限の防護対策を行って準備をしておくことができるので、医療者側としてはありがたいです。

ポイント1 いつから症状があるのか

コロナは体力が比較的高い人(50代くらいまで)が罹患した場合は、無症状~軽症の人が多いです。

 

3.これまでに判明してきた事実
(1)感染者の状況
新型コロナウイルスに感染した人は、ほとんどが無症状ないし軽症であり、
既に回復している人もいます。
国内の症例を分析すると、発熱や呼吸器症状が1週間前後持続することが多く、
強いだるさ(倦怠感)を訴える人が多いです。
しかしながら、一部の症例は、人工呼吸器など集中治療を要する、重篤な肺炎症状を呈しており、季節性インフルエンザよりも入院期間が長くなる事例が報告されています。現時点までの調査では、高齢者・基礎疾患を有する者では重症化するリスクが高いと考えられます。

 

出典元:厚生労働省 新型コロナウイルス感染症対策の基本方針の具体化に向けた見解

 

コロナに罹患している場合は、発熱・倦怠感(身体のだるさ)のほか、せき、痰が出る、鼻水が出る、息苦しいなどの呼吸器症状が出るようです。
しかもその症状が1週間前後持続しているのが重要です。

 

熱中症の場合は、1週間前後症状が持続していたとはあまり聞いたことがありません。
熱中症は身体に熱がこもってしまうことで起きる症状なので、
こもるような環境にいればその場で症状が出ます。

体温上昇、倦怠感は熱中症でも出ます。

ここでわかる違いは1週間前後症状が持続しているか、突発的に症状が出てきたかです。

ポイント2 家族や職場の人に同じように体調不良になっている人がいるか

コロナの場合は密閉空間や密接空間で接触していると、罹患リスクが高まります。
どうしてもご家族や、職場スタッフとは上記のようなリスクを共有することになりますよね。
自分の症状が1週間前後出ている時に、家族や職場の人で同じような症状が出ている人がいた場合は注意が必要です。

 

熱中症の場合は同時に複数人が症状を呈するのは、特殊環境下にあったときが多いです。

特殊環境:エアコンのない体育館で全校集会をしていた、
暑さ指数が警戒以上の時にマスク着用のまま運動をしたなど。

家庭や職場ではエアコンを使用されていることが多いでしょうから、あまり複数人が同時に熱中症にはなりにくいかと考えます。

ここでわかる違いは自分に関わる複数人に症状があるか、自分だけに症状があるかです。

ポイント3
受診しようと思うくらい体調変化があった時、エアコンの効いた室内にいたか

熱中症が起こりやすい場所は、高温多湿、建物に囲まれている、風通しが悪い所、直射日光下など。

基本的に十分にエアコンの効いた部屋で、
水分補給を適宜取りながら過ごしていれば熱中症になることはほぼないでしょう。

 

日本の夏はどうしても高温多湿になりやすいです。
今年は特にマスク着用していて、口・鼻の周りが湿気て喉の渇きを感じにくくなる、呼吸が努力性になるため呼吸筋を過用して体温が上がりやすくなる、などが起きやすいです。
エアコンの効いていないところで過ごしていると、
水分を摂っていても例年以上に熱中症になる可能性が今年は高め。

 

屋外や、エアコンのない室内で過ごしていた時に、気分不快、立ち眩み、倦怠感などが出た場合は
初期熱中症の可能性があります。できるだけ早く体を冷やすようにしましょう。

オススメは『塩を一つまみ振ったかき氷』です。塩はミネラル補給+より冷たくするため使います。
内臓から一気に冷やした方が血液が冷えやすいですよ。

熱中症が起きにくい環境で、受診を考えるほど体調不良になった場合は
熱中症以外の理由によるのもだと当たりがつけられます。

まとめ

症状を伝える時に、ポイントを教えてもらえると医療者としてとても分かり易いです。
今年の夏に対応が多くなるのは、コロナと熱中症だと思います。
少しでも早く情報収集ができると、負担感はずいぶん軽くなります。

コロナのワクチン・特効薬が作成されて、多くの人が処方可能な状況になるまで
皆さん大変ですが、医療従事者も気張りますのでともに頑張りましょう!

今回の記事は以上です。ありがとうございました!

ABOUT ME
まるまる
LGBTQのT。FTMの訪問理学療法士。ファイナンシャルプランナー3級取得しました。 トランスジェンダーでもお金の苦労少なく自由な生活したい!というのが目標。40代でバリスタFIREを目指します! 資産運用、節税対策、FTMに関することなど自身の体験や興味のあることを書いていきたいと思います。 Twitterはこちら