こんにちは、まるまるです。
今回は『ネビド(長期型男性ホルモン剤)は短期型とココが違う』についてお話します。
- これからホルモン補充療法をしようと決心したけど、短期型と長期型で迷っている
- 今まで短期型を接種していたけど、長期型に変えようか迷っている
そんな方にちょっとでも情報提供できればと思いました。
こういう事ってなかなか情報がないんですよね(汗)
こんな内容でお伝えしてみようかと…
- 1度の注射で4ml(ウンデカン酸テストステロン1,000㎎)量を接種する
- ネビド注射は痛がる人が結構多い
- 左右の中殿筋に注射をする
- 通常は3か月ペースだけど、効きがイイ場合は6、7か月ペースでも可能になる
- エナルモンは日本で製薬、ネビドは海外から輸入

ネビド(長期型男性ホルモン剤)は短期型とココが違う
僕は1本目のホルモン補充からネビドを選択したレアキャラです。
ネビドしか体に入れたことがないって、なかなか変わり者だと思います、我ながらね(汗)
こちらの記事では短期型ホルモンを、主流のエナルモンとしてネビドと比較していきます。
1度の注射で4ml(ウンデカン酸テストステロン1,000㎎)量を接種する
エナルモンだと、125㎎か250㎎という単位をよく聞くことがありますよね。
これは簡単に言うと、1回の注射で体に入れる男性ホルモンの量です。
ネビドにはウンデカン酸テストステロンが入ってます。どっちも男性化作用があるよ!
エナルモンは1回に1ml投与します。注入量が少なくてすみますね。
ネビドは1回に4ml投与します。単純に注入量が4倍ですね。
ネビドも1ml当たりでは男性ホルモン量は250㎎ですが、4倍の4ml投与するので1,000㎎になります。

ネビド注射は痛がる人が結構多い
エナルモンもネビドも筋肉注射で投与します。筋肉注射ってそもそも痛めのヤツなんですよね(汗)
血管内に打つ注射は薬剤がすぐ流れていくので、針が刺さった痛みくらいしかないと思います。
筋肉注射は筋肉内に薬剤が留まるので、たまっていく感じがスゴイ分かります。
まるでコブができたみたいに腫れぼったい痛みがあるんですよ。
ネビドは1回に4mlと多めの量を投与します。
エナルモンと比べて4倍量が筋肉注射されるので、痛みが増しやすいです。
ネビドはエナルモンと比べると、分子量が大きいようです。
恐らく分子量を大きくすることで、ゆっくり体に吸収されるように調整しているのだと思います。
分子量が大きいほど、分子同士が引きあって粘度が上がりやすいので余計痛いのかも…
↑この分子同士が引き合う力は物理で習う、ファンデルワールス力ってやつ。

左右の中殿筋に注射をする
中殿筋はお尻の筋肉です。
エナルモンでは肩(三角筋)に接種することが一般的。
ネビドは投与量が多いので、三角筋だと筋が小さすぎてパンパン腫れあがってしまいます。
しかも表層筋なので、何かが肩に当たったら悶絶ものでしょう…!
ショルダーバッグもリュックも背負えません(泣)
なので、ある程度筋量が多い股関節周囲に投与するようですね。
中殿筋が選ばれているのは、一番表層ではないからでしょう。
片方の中殿筋だけではさすがに4ml入れるのは厳しいので、左右の中殿筋に2mlづつ投与するのが一般的です。
僕は今ではなれましたが、ネビドを打ち始めて2年くらいは
毎回接種後30~60分くらい歩行に影響が出ていました。
トレンデレンブルグ歩行みたいに、中殿筋が上手く力を発揮できずに腰砕けみたいな歩き方になっていたんですよね(汗)しかも左右両方の中殿筋が歩くたびに痛い…
ネビドを打つ全員がなるわけではないでしょうが、そういうこともあるっていう。
定期的に注射を打っている筋は硬くなりやすいです。
ネビドを打っている人は中殿筋ストレッチをしておいた方が、高齢になったときに問題が少ないかもしれません。
中殿筋は歩行に関する大事な筋の一つなので、ガチガチに硬くしていると将来
「腰が痛い…」「膝が痛い…」という未来が待っているかもしれません(汗)
僕もストレッチを頑張ります!

通常は3か月ペースだけど、効きがイイ場合は6、7か月ペースでも可能になる
ネビドは3か月に1回ペースでの投与が推奨されいます。
ただ、これは海外での投与推奨です。ヨーロッパではネビドがFTMホルモン補充療法の主体となっているようですね。
ネビドは日本国内未承認薬なので、日本人に投与している正確なデータが出そろっていません。
つまり「3か月に1回ペース」というのは海外の方の体格ではちょうどイイ投与間隔なのでしょう。対して日本人は、欧米の方よりも体格が小さめです。
そこで僕はこう仮説をたてました。
体格が小さいぶん、欧米の方よりも薬の処理能力が小さいんじゃないか≒体に注射した男性ホルモンが長く残りやすいんじゃないか?と考えたんですよね。
最初の1年は3か月ペースで接種していましたが、医師と相談して男性ホルモン値が十分か血液データで確認しながら投与間隔を伸ばしていきました。
今では6~7か月1回ペースで問題ない男性ホルモン値で経過できています。
これは僕の場合のなので、ネビドを接種している方は通院先のドクターと相談して投与間隔を伸ばしていきましょうね!
血液データをしっかりとって、経時的に確認することが大事ですよ!
ネビドは1回の注射でお金が結構かかります。しかし、年に2回の接種ペースでよくなったら楽でイイですよ。
通院がめんどくさかった僕にとっては、とってもメリットがあったと思います。
健康面の問題では、男性ホルモンは多ければいいってもんじゃないってことです。
身体変化が起きる十分な量だけ体内にあれば十分なんですね。
むしろ男性ホルモン値が多すぎると、動脈硬化や心筋梗塞などの血管・循環器系のマイナスリスクが上がりやすいので注意しましょう。

エナルモンは日本で製薬、ネビドは海外から輸入
エナルモンは日本承認薬で、国内流通分はあすか製薬という国内製薬企業でつくられています。男性更年期障害(LOW症候群)の治療で保険適用されていますね。
ネビドは日本未承認薬で、ドイツのバイエル社が製薬しています。
何が違うのかというと、輸入の必要がない/あるという点ですね。
昨今の世界情勢・エネルギー問題・急激な円安の影響で、国外から物を運ぶことや物品を入手することが大変になっています。
実際、ネビドの薬価値上げが多くのクリニックで今春行われました。数千円単位の値上げです。
ネビドは男性更年期障害治療でも自由診療薬なので、国内需要が少なく値段に反映されやすいのだと考えます。仕方ないですね。
ネビドはドイツから輸入します。製薬コスト・輸送コスト・円安ユーロ高…これら全てが値上げ要因としてあげられるでしょう。
エナルモンの場合は国内製造で、とりあえず円安の影響は免れます。
男性更年期障害治療薬の1つなので、国内需要もそれなりにあるので価格に反映されにくいかもしれません。
電気代やガソリン代がもっと上がれば、いろんな薬の薬価が上がって影響が出てくる可能性はあります。
それでも、ネビドよりは値上げ幅は少なそうだけど…

まとめ
今回はネビドと短期型との違いを、打っている人だから分かる視点でお伝えしてみました。
最初のホルモン注射からネビドで、10年程度注射し続けている人…
会ったことがないだけで、どこかにいらっしゃるんでしょうけど…
短期型男性ホルモン/長期型男性ホルモンの良い点・悪い点はそれぞれにあると思います。
自分にとって後悔のないものを選べるとイイですよね。そのためには情報収集を手厚くすることが第1歩ですよ、何をするにも!
今回の記事は以上です。ありがとうございました。