こんにちは、まるまるです。
今回は、『認定理学療法士の試験 2019年度認定試験はイレギュラー尽くし』についてお話します。
僕は今年(2020年)の試験に合格して、認定理学療法士になれました。
今年は例年と違い、コロナの影響で随分と振り回されました…
来年度以降はどうなっていくのでしょう?
認定理学療法士の試験 2019年度認定試験はイレギュラー尽くし
認定理学療法士試験のこれまでのスケジュール
これまでの認定理学療法士試験の大まかな進みはこのような感じです。
2:専門分野登録2年経過する間に、180ポイントを積み上げておく
3:事例・症例報告を10症例作成する
4:筆記試験を受ける
通常であれば、3:が10月いっぱい 4:が翌年2月 合格発表が5月頃
不合格であれば、また10症例報告作成から行わないといけません。
10症例報告作成をするときは、日本理学療法士協会ホームページからダウンロードする
『症例報告フォーマット』が最新のものか必ず確認するようにしましょう!
僕は締め切り期限ジャスト1か月前から書き始めていたのですが、
その時点でフォーマットが前年度のものでした…
それに気が付いたのは10日ほどたってから。
きちんと確認していなかった僕が、もちろん悪いのですが
まさか締め切り1か月前にもフォーマット変更をしていないとは。
2020年度試験はどうなるのか?
日本理学療法士協会より、2020年度の新規申請受付は2021年度に延期することが発表されました。
そのため、学習ポイント積み上げまでの期間が1年分伸びたとも言えます。
ポイントが少し足りなかった方はオンライン研修でポイントを積み立てておきましょう。
新生涯学習制度が2022年4月より開始予定のため、旧制度で新規申請できる最後のチャンスになるかと思います。
新生涯学習制度のもと、どのように認定試験を行うかはまだ発表されていません。
認定を取ろうか迷われている方は、この機会に思い切ってチャレンジしてみるのもありかもです。
10症例報告レポート
僕は訪問看護の理学療法士として勤務しています。
勤務に汎用性がある領域がいいだろうと考え、地域理学療法学で新規申請を行いました。
症例の範囲や重症度の広さが大きい分野なので、できるだけ様々な疾患や介護度の方で作成するように心がけました。
具体的には主病名の領域が3つは重ならないように、
難病(医療)、呼吸器疾患、内部疾患、整形疾患、廃用などで構成し、難病以外は要介護が重い人、軽い人で設定しました。
文字数は、規定ちょうど~-10文字以内になるようにしています。
誤字脱字、変な位置で改行が来ていないかも確認しながら作成しました。
【参考リンク】認定理学療法士地域理学療法 症例報告レポートのポイント
2019年度の認定筆記試験は開催日が急変更された
2019年度の筆記試験は、当初2020年2月29日に主要都市で開催予定。
コロナの感染拡大防止の観点から、大人数が一か所に集まるイベントは開催自粛要請が国からあったため2月21日付けで開催中止が協会より発表されました。
試験開催中止に至ったことには僕も異論ありません。
強硬してコロナクラスターでも起こしてしまったら、理学療法士は医療従事者全員から白い目で見られることになりかねないですし。だた、協会の行動は遅いなという気がしています。
開催予定1週間前の発表であったため、地方から泊りで参加予定だった方は宿や交通機関のキャンセル代が100%発生したのではないでしょうか…
仕事の休みの調整なども数か月より前から進めていたと思います。
僕自身は開催都市に住んでいてそこまで影響はありませんでしたが、
地方出身者の1人として思うことは、協会主催の試験や研修が中止になる場合は遅くても10日前までには発表してほしいです。
認定新規申請を行うのは臨床経験20年以下が多いのは、協会も把握しています。自前でグラフを作成していますし。
3keikennensubetsu_nintei190725引用:日本理学療法士協会
30~40代で新規申請する方が多いのだと思うのですが、この世代は臨床のほかにご自分の家庭とも都合をつけないといけません。
こういうことを繰り返していると、協会は若い世代から総スカンを食らうのではないかと思うのは僕の杞憂でしょうか…?
筆記試験からオンライン試験へ
2019年度は会場に集まって試験を開催できなくなり、初めてオンラインでの開催となりました。
2021年度の認定試験はまだどのような媒体で開催されるかは未定です。
2022年4月から新生涯学習制度開始予定になっています。
現生涯学習制度では最後の試験になる予定なので、2022年2月より後ろ倒しになる可能性は少ないのではないでしょうか?
現在(2020年6月)から約1年半後…
コロナパンデミックが治まっていれば、従来通り会場に集まって試験を行う予定でしょう。
僕は1年半後ではまだ収束しきっていないのではないかと考えているので、またオンライン試験になるのではと思っています。
オンライン試験狂想曲
今年の5月10日(日)に初めてオンライン試験が開催されました。
当初の予定は17時より開始予定でした。開始予定時刻よりも少し早くマイページに入っておくように協会からアナウンスがあったため、
マイページに入ろうとするとサーバーダウンのために全くつながりません。
17時から開始予定なのに、17時を5分過ぎてもつながらない…
日本理学療法士協会から対応アナウンスも全くない…
試験当日の段階では、2020年度の認定試験は開催される予定で、10症例報告レポート提出が6月中となっていました。
アクセスできず不合格になった場合、1か月半で10症例レポートを作成しなければいけない状況。
ようやく協会からアナウンスが入ったのは、開始時刻が30分ほど経ってからでした。
『18時からの開始に変更する』と。
18時前にマイページに入ろうとすると、またサーバーダウンで入れません。
開始時間は2転3転し、最終的には18時半からとなりました。
受験者数が何人になるか、WEB試験開催前に協会は把握していたことでしょう。
当初、会場で筆記試験を行おうとしていた以上、人数を把握していないと会場予約ができないはず。
本来の試験日程は2月29日、WEB試験日まで2か月半の期間がありました。
なぜこの期間で、把握している受験者数が一度にアクセスしてもダウンしないサーバー状態にしておかなかったのか?
共通問題を複数パターン作成しておけば、領域ごとに試験日や試験時間をずらすことで混乱を避けることもできたのでは?
「さすが日本理学療法士協会だな」と心底思いました。
今後認定試験はどのようになっていくのか
2022年4月より開始予定の新生涯学習制度では、現行の新人教育プログラムに当たる部分が
最短で前期2年、後期3年という期間の縛りがあるものに変更されます。
このプログラムが終了すると「登録理学療法士」となるそうです。
認定理学療法士は登録理学療法士の上位ステップと言えます。
新学習制度では、
座学講義はe-ラーニングを積極活用する見込みです。
このことを考えると、試験内容が筆記のみであるなら今回のようにオンライン試験を行うのではないでしょうか?
おそらく今回のWEB試験を「前例」「実績」と協会は認識すると思うので…
まとめ
いろいろ思うところはありますが、それでも認定を取っておいて損はないのかなと思っています。
ずっと同じ職場で勤め上げることが前提の方はあまりメリットがないかもしれませんが、
転職する可能性がある方は、認定資格取得はプラスに働くだろうと考えます。
日本理学療法士協会の認定資格を取得しているということは、
リハ職以外から見ると、
「あまり認定って聞いたことがないし、勉強している証拠でしょ!スゴイ!」と見えやすいです。
転職先の人事担当が、リハ職とは限りませんよ!
今回の記事は以上になります。ありがとうございました!