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新制度でどうなる?医療広告は可能なの?認定理学療法士資格

こんにちは、まるまるです。
今回は『新制度でどうなる?医療広告は可能なの?認定理学療法士資格』についてお話します。

11月7~8日にかけてオンラインで日本地域・支援工学・教育合同理学療法学会学術大会2020が開催されました。
このなかで生涯学習プログラム、認定理学療法士制度の今後について日本理学療法士協会 副会長が私見を交えながら講演をされています。

新制度でどうなる?医療広告は可能なの?認定理学療法士資格

ここでは下記3つについてまとめます。
・2022年以降の新生涯学習プログラムでの認定理学療法士の位置づけ
・協会が考える認定資格のゆくえ
・副会長が仰っていた私見について

2022年以降の新生涯学習プログラムでの認定理学療法士の位置づけ

2022年4月より生涯学習プログラムが切り替わる予定になっています。
講演では理学療法士に4段階設けているようでした。

・新人理学療法士
・登録理学療法士
・認定/専門理学療法士
・総合理学療法士

認定理学療法士と専門理学療法士は並列資格とすることを明言されていました。
取得にかかる案件内容に違いはあるものの、どちらも登録理学療法士の上位資格という位置づけのようです。

登録療法士更新を怠ると、その時点で認定/専門理学療法士資格も喪失するそうです。更新年度がバラバラになる方は注意が必要になりそう。

認定/専門の更新年度が2022年以降になる方には協会から書面が届いたと思います。
その中に、更新に必要な点数と更新予定年度が記載されているので確認することをオススメします。

現在、認定/専門理学療法士資格を持っている人は新生涯学習プログラムでは最初から登録理学療法士資格を有することが発表されています。
そのことから考えると、登録理学療法士の最初の更新年度は2027年度となるはず。

僕は2020年度に認定資格を取得したので、認定更新年度が2025年度および2026年度と記載されていました。

認定更新に満足して、翌年の登録理学療法士更新のためのポイント積み立てをしていないと認定、登録どちらの資格も喪失することになります。

微妙に更新期間がずれると忘れがちになるのでしっかり注意していきましょう!

今回新たに「総合理学療法士」というのかパワポで示されていました。
詳しく言及されていませんでしたが、認定/専門理学療法士の上位資格に当たるようです。
11月11日時点でPT協会の新生涯学習制度イメージ図に示されていないので決定案なのかはハッキリしません。

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協会が考える認定資格のゆくえ

「登録理学療法⼠更新率 100%」「認定理学療法⼠取得率 5%」「 専⾨理学療法⼠取得率 1%」

これは講演の中で述べられていた、新生涯学習プログラムの協会員総数に対する各資格の目標値です。
現行では認定取得者は7%近く、専門取得者は2%近くいるらしいです。

PT協会は取得者割合を小さくすることで、専門性を高めてプレミアム感を出したいようでした。

PT協会はこれまで、認定/専門理学療法士の名称を広告記載できるよう目指すと言っていました。
今回の講演では「第一目標としない」とおっしゃっていたので、認定看護師のように専門性の広告をするのは遠のいた印象。
他の職業では専門性を示せると、収入に反映されることが多いので残念です…

新認定更新試験では研修会などでポイントを積み立てる他に、
必須項目で都道府県士会や学会での演題発表が組み込まれました。

これから国家試験を受ける学生たちは認定取得までに最短6年必要なことを考えると、目標の認定取得率5%は現在の認定取得者がほぼ100%更新しないと達成が難しい目標かなと感じています。

まるまる
まるまる
現行カリキュラムでも取得者が少ない中で、登録理学療法士更新分+認定更新分ポイントを積み立てながら演題発表を全ての認定取得者がしていくのは難しくないか?

とくに理学療法士は、平均年齢30代と子育て世代が多い資格なので新しく認定/専門資格を取ろうとする人にかなり不利な印象を僕は持ちました。

認定/専門理学療法士資格取得に大きなメリットがなければ、向上心が高かったとしても資格維持は難しいかもしれません。

副会長が仰っていた私見について

講演中何度も、認定/専門理学療法士資格のメリットがハッキリしないことに触れられていました。

個々の向上心に頼るだけでは限界がある、取得することで収入面でプラスになるような制度にしていかないと認定/専門理学療法士資格取得をしようとされないだろうとの旨をおっしゃっていました。

まるまる
まるまる
僕も同意見です!

向上心ややる気など内的動機づけだけでは、あえて貴重な時間とお金をつかって資格取得する人はとても少ないだろうと思うからです。
ある程度資格取得者を保持するには、外的動機づけ=収入面でのメリットを付帯させる必要あるのではないでしょうか?

特に新生涯学習プログラムでは登録理学療法士更新もしていかなければならないため、
研修に費やす時間、お金はこれまでの認定/専門資格更新以上に費やさなければならないことが明白です。

理学療法士の平均年齢は32歳前後。
一般的にも20~40代にかけては結婚、子育て、自身の奨学金返済など時間やお金が自分のことだけに振りにくい世代です。
収入アップに必ずつながる資格であれば家族の理解も得やすいでしょうが、なにもないとなると厳しいかもしれません。

まるまる
まるまる
「認定/専門資格は取らなくていい、とりあえず「新人」と言われないように登録理学療法士の更新だけにしておこう」と思う層が大多数になるかも。

まとめ

僕は認定を取得しておいた方がキャリアに有利だろうと考え取得しましたが、独身だからできたことかもしれません。

リハ介入の診療報酬や介護保険点数は年々減算されてきています。
令和2年度の改正では訪問リハ、訪看からのリハでも減算が予想されている部分があり、リハ職全体の収入減はこれからも避けられないでしょう。

PTの収入で生きていくために大事なことは、認定資格を取得する/しないに関わらず、
他のリハスタッフにはない自分だけの強みを磨いておく事なんだろうなと思います。

強みの集中投資でもイイでしょうし、マイナスリスク軽減の分散投資でもイイと思います。

僕は理学療法以外のところにも食指を伸ばしているので(笑)分散投資型かも。

今回の記事は以上です。ありがとうございました!

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まるまる
LGBTQのT。FTMの訪問理学療法士。ファイナンシャルプランナー3級取得しました。 トランスジェンダーでもお金の苦労少なく自由な生活したい!というのが目標。40代でバリスタFIREを目指します! 資産運用、節税対策、FTMに関することなど自身の体験や興味のあることを書いていきたいと思います。 Twitterはこちら