こんにちは、まるまるです。
今回は「めざせ有資格・スキル オススメ資格・スキル3つ 働きながら取るには?」についてお話します。
僕自身、働きながら夜間学校に通学し理学療法士の資格を取ることができました。
工夫や制度を利用すれば、ノースキルからでも可能ですよ!
数ある資格の中で僕が有益だと考えている資格・スキルは
「二級建築士」「プログラミングスキル」「医療専門職」です。
めざせ有資格・スキル オススメ資格・スキル3つ 働きながら取るには?
資格取得=昇進・転職できるに決まっている?
資格はなんでもいいから持っておけば、仕事になるわけではありません。
働きながら資格を取りたいと思う方は、資格を活用して働くこと希望されていると思います。
昇進・転職に生かせるものなのか、取得しようとする前に振り返りをしましょう。
資格を狙ううえで大事になってくるのは、以下の2点です。
「その資格は、取得後仕事に直結するものか」 「その資格は、将来性のある業種のものか」
資格と言っても民間資格、公的資格、国家資格まで様々です。
すべての資格を合わせると1000以上は存在するでしょう。
むやみやたらに資格取得しても、
今の仕事もしくは転職したい仕事にすぐ生かせるものでなければ時間とお金の浪費と言えます。

資格取得を考えている業種が、
今後40年程度働き続けられるものかを考える必要があります。
資格取得(学びなおし)をして、
昇進・転職を狙う方は20~30代の方が多いのではないでしょうか?
公的年金受給開始年齢は今後、現在より上昇することが予想できます。
現在20~30代の方は受給開始年齢が70歳になっていてもおかしくありません。
今は仕事が十分ある仕事でも、20年後も十分に仕事がある業種であるのかは考慮しましょう。
特に現在は新型コロナウイルスの影響で
社会のありよう、仕事のありよう自体が大きく変化しています。
このような社会のうねりにも、
需要が減りにくいであろう業種の資格なのかは、大事なことではないでしょうか。
どの資格取得をめざせばよいのか?
学びなおしを想定しているので、未経験者からでも可能なものから考えます。
その中で仕事に直結するもの且つ、将来にわたって需要がある業種の資格・スキルがベストです。
これを考えるには「日本の将来推計人口」を調べると、どの業種が良いかヒントが見えてきます。
総務省より2018年に発表されたグラフ¹⁾が以下になります。
2040年で65歳以上の人口が35%以上と予測されています。15~64歳までの働く世代は53%程。
現在から20年後には、現在よりも10%近く65歳以上が増加、働く世代は5%以上低下します。
上記のグラフから予想できる未来は、以下です。 ・働く世代の人手不足を、情報技術の発展で補う必要性が高まる ・中高年の割合が増えて、健康意識が高まる ・老年世代が増えて、病気やケガ等で医療機関にかかる人が増える
また下のデータからもう1つヒントが見えてきます。
こちらは総務省統計局²」から発表されているものです。
平成20年と少し古いデータなのですが、
日本の世帯の6割程度が持ち家で、30~40代で家を購入される割合が高いことがわかります。
家を建てる方はずっとそこに住み続ける可能性が高いのですが、
家を建てた時はまだ若いので、年齢を経て起きてくる問題を想像できていないことが多い。
これは訪問理学療法士として、いろんなお宅にお邪魔させてもらっている実感です。
具体的には以下のようなことがありました。
高齢になって病気で歩くことが難しいが、水回りは1階で寝室は2階だからトイレに行けない。 車いすでしか移動できないのに、 廊下が狭くてドアを開ける・曲がり角を曲がるとぶつかって移動できない。
これ以外にも自宅の環境が問題になっている方が結構多いです。
平均でどれくらいの年齢で日常生活に支障が出るのかを現したものを
「健康寿命」として厚労省が発表³⁾しています。
40代に家を建てた場合、30年後にはそのままの住環境では体がついていかない可能性があります。
つまり、リフォームや立て直しの必要性が検討されるということです。
なぜ二級建築士がオススメなのか?
Wikipediaで二級建築士について調べてみると
木造の住宅や、小規模な鉄筋コンクリート造などの主に日常生活に最低限必要な建物(延べ面積300 m2以内のもの)などの設計及び工事監理が可能
とあります。一般的な戸建てはほぼ木造建築。高さ規定では2階建て家屋は十分設計可能です。
今持ち家の方は、20~30年後にリフォームや立て直しをする可能性が高いです。
そして、持ち家率が60%前後で推移していることを考えると、十分フィールドは広いと考えます。
合格率を一級建築士と比較すると以下になります。(平成29年度)
一級建築士 学科:18.7% 製図:37.7% 総合:10.8% 二級建築士 学科:36.6% 製図:53.2% 総合:24.3%
専門学校で夜間部も開設されており、日中在職でも工夫すれば国家資格試験受験が可能です。
専門実践教育訓練給付制度校に厚生労働省から認定されていれば、
最大で年間学費の50%がハローワークより給付される制度もあります。
なぜプログラミングスキルはオススメなのか?
コロナのパンデミックがなければ、2020年より学校でプログラミング教育が開始予定でした。
なぜ国を挙げて、子供のころからプログラミングに触れさせようとしたのか?
最大の理由は『人手不足』です。
以下のグラフは経産省の委託で作成された報告書内のグラフ⁴⁾です。
詳しく報告書を見るとIT業界の中でも、どの分野が求められているのか試算されています。
より上位の技術やスキルを磨くためには、基本を理解していることが重要です。
プログラミングスキルは現在需要がある+将来先端IT技術を学ぶための基本となるものです。
今のうちにIT業界に入りスキルを磨けば、20年後失職するリスクは少ないのではないでしょうか?
転職支援をしているプログラミングスクールもあるので、一度検討してみてはいかがでしょう?
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なぜ医療専門職がオススメなのか?
医療専門職も様々で、
医師・看護師、リハ職(理学療法士など)、放射線技師、臨床検査技師など多岐にわたります。
その中でも対人業務が多い職種は職域拡大がしやすいと考えます。
最近のコロナ関連のニュースで、
病院経営が厳しくなったというものを見聞きしているのではないでしょうか?
病院や医療法人の倒産は実際にこれまでも起きています。
僕が以前勤めていた医療法人も、
経営が立ち行かなくなり別の医療法人へ吸収合併された過去があります…

医療現場で使用する機器は値段がとても高く、
購入ではなくレンタルで機材導入していることもあります。
機材を持っている=ランディングコストがかかる状態の施設もあるということです。
コスト削減で機材を削ることになった、勤めている病院や医療法人が倒産した、などの場合
機材ありきの職種だと、機材を扱うくらい大きい医療法人に転職を目指すことになります。
しかし、現在コロナの影響で全国的に病院経営が厳しい状況。
人材を増やす余力がある法人は少ないのではないでしょうか?
対人業務が多い医療職種であれば、
病院や施設以外にも訪問やデイサービスなどに活路を見出すことが可能です。
医療業界に関しては、対人業務の方が転職のフットワークが軽くなる側面があると思います。

もう一つのオススメ理由は、
養成校に通う際の奨学金や
国・企業の給付支援が多いことです。
専門実践教育訓練給付制度も
活用できます。
卒後、奨学金をもらった病院に規定年数勤めれば返済不要のものもあります。
夜間部を開講している養成校もあるので、
実習が始まるまでは、日中働きながら夜間学校に通うことも可能です。
コロナ自粛期間中に、今後の仕事や生活のことを考えた方もいたのではないでしょうか?
これからもコロナと共に過ごす社会は続きます。一緒に乗り越えていきましょう!
今回の記事は以上です。ありがとうございました!
参考文献
1)小池 司朗,総務省自治行政局・地方制度調査会ヒアリング 2040年頃までの全国人口見通しと近年の地域間人口移動傾向,2018.9.12,pp7.
2)総務省統計局,日本の住宅・土地 ― 平成20年住宅・土地統計調査の解説,世帯の居住状況とその推移.
3)厚生労働省,健康寿命のあり方に関する有識者研究会 報告書,2019(平成 31)年 3 月,pp2.
4)みずほ情報総研株式会社,経済産業省委託事業 平成 30 年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(IT 人材等育成支援のための調査分析事業)
- IT 人材需給に関する調査 -調査報告書2019 年 3 月