FTM(性同一性障害)

オススメを3つ トランスジェンダーが働きやすい業種はどこか考える 

こんにちは、まるまるです。
今回は「オススメを3つ トランスジェンダーが働きやすい業種はどこかを考える」です。

僕が働きやすいのではないかと考えているのは、配送業、医療業、IT業界です。
体験を交えてお話したいと思います。

トランスジェンダー(戸籍変更前)が働きやすい業種はどこかを考える

僕は20代を非正規雇用として働いていました。
理由は3つあります。

1 物書きを目指していたから
2 女性として働くことに抵抗を感じていたから
3 女子トイレを使用したくなかったから

現在は理学療法士養成校卒業し、理学療法士として働いています。

どんな場面で抵抗を感じていたのか

非正規として働いていた時に真っ先に注意していた点は、
女性物の制服を着なくてもよいかという点でした。

まるまる
まるまる
女性制服を着る事よりも、女性更衣室で着替えないといけないことの抵抗が強かった!

入る前には、『誰もいませんように、誰もいませんように…!』と繰り返し心で願いましたね~(汗)
入ったら周りを全く見ないように、床一点をみて最短時間で着替えるよう心がけていました。

ホントもう…しなくてイイ苦労してますよね~

次に注意していたのは、
トイレが男女兼用、もしくは分かれていても1人しか入れないという点。

トランスジェンダーでない方だとちょっと想像しにくいかもしれないですが、
「女子だらけの狭い更衣室の中で、男一人が着替えなければならない」
「女子トイレに入って用を足すことを強制される」という状況です。

女の園にいること自体が、申し訳なさ過ぎて萎縮してしまいます。
これは僕には辛すぎることだったので徹底的に避けました。

同じような感覚は当時の僕と同じように、
体の変化を伴う治療を開始していない方は持たれるのではないでしょうか?

小柄なFTMのスーツ・靴・シャツをそろえるのにオススメのお店トランスジェンダーの方は、ビジネスファッションで困ることが多いのではないでしょうか? 僕は低身長で足が小さいので、一般的なメンズスーツ専門店だとサイズがなかなか無く苦労しました。 今は活用できるお店が結構増えてきて悩みが解消しました!...

抵抗を感じなかった仕事

僕が経験したものでは、

・新聞配達員
・宅配業者
・小規模店舗の販売員(アパレル以外)

新聞配達員として働く

まるまる
まるまる
僕は昔、新聞奨学生として働きながら進学していました

住み込みで働く代わりに、学費を全て負担してもらえ、給料を毎月もらえるという制度です。

朝刊配達→学校→夕刊配達、集金をする生活。休みは週1回+月1回の休刊日が基本でした。


平成の話なのですが、文字にしてみるとすごい昔の話に見えますね(苦笑)。

新聞配達員として働いて感じたメリットは以下です。

  • 着替えなくてイイ!
  • お金が貯まりやすい!
  • 勝手に筋トレになる!

自分で生活費と学費を稼ぐために始めた仕事でしたが、着替えなくていいのは精神的には楽でしたね。

住居費が全くかからなかったこともメリット。家賃なしで生活できたのでお金が貯まりまくりでした、その後全部使っちゃうんですけど…

早起きと体力が必須なので体はきつかったです。働いているだけで勝手に筋トレになっていたのは良かったですが(汗)

住み込みでしたが、販売所近くのアパートを借り上げだったため、
シャワー・トイレ付1ルームに住めていました。トイレもそこで済ませれば問題ありませんでした。

この時期に地図の見方や番地の並び基準を覚えたので、現職でもあまり道に迷いません。

まるまる
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どんな経験でも後につながるものですね~

宅配業者として働く

新聞配達との大きな違いは「制服があること」です。
制服がありましたが、更衣室を使うことはありませんでした。

まるまる
まるまる
なぜかというと、自宅から制服を着て出勤していたから。

当時はほとんどのスタッフが自宅から着替えて出勤していました。恐らく今もそうなんじゃないかと思います。

退勤時も家まで帰れば着替える必要ありません。これだけでも気が楽!

働く時間を指定しやすかったこともあり、
夜間専門学校に通っていた時は、昼すぎまで働き夕方から学校に通っていました。

当時は途中コンビニのイートインでご飯して、トイレで着替えていましたね。

時給がわりと高い職種だったので、苦学生にはありがたかったです。デメリットは体力勝負なこと、腰痛になりやすいことでしょうか。こちらも働いてて勝手に筋トレになりました(笑)

販売員として働く

小規模スーパーや本屋で勤務していました。

どちらも私服の上に制服だったエプロンを着るだけ。
個人ロッカーはありましたが、男女兼用で部屋も同室だったため問題ありませんでした。

小規模店舗や、個人店はトイレが男女別になっていないことが多かったです。
ビルの中のテナントになると、ビルのほかのフロアと共同になって男女別に分かれていました。

デメリットは時給が安いことです。

資格やスキルを持っていると苦痛少なく働きやすい

僕が非正規から進学しなおした理由の1つは
資格を持っているとトランスジェンダーでも就職し易いのではないか?と考えたから。

30の声が聞こえてくると、「このまま非正規でいいのか?」という思いが出てきました。

まるまる
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収入が不安定なままでは一生、性同一性障害の治療に移ることができない…

目指していたことを貫くよりも、治療ができないことの方が苦痛に。
治療に踏み出すための資金を得ることが、再進学を考える大きな理由の1つとなりました。

いろいろな資格やスキルが世の中にはありますが、
コロナ後の社会を考えると、医療業界とIT業界も働きやすい環境かと思います。

医療職が働きやすいと思う理由

医療職と言っても看護やリハ職だけでなく、放射線技師、臨床検査技師など多岐にわたります。

医療職は資格を取るために学校に通い、国家資格試験に合格することが必須!

その職に就きたくても、資格を持っていなければすぐ働けないのがデメリットです。
学校に通わないといけないため、時間とお金が必要になります。

お金の面に関しては、学生支援機構や金融公庫以外にも自治体や医療法人支給の奨学金などもあるので、ほかの業種よりも支援は多いかと思います。

僕自身は奨学金のほか、自身で教育ローンを組んで、昼間働きながら、夜間部を卒業しました。

医療職はやはり職業特性からか、
性同一性障害に対して寛容度はほかの業種よりも高いと感じています。
僕は理学療法士として働く際に、面接の段階でカミングアウトしました。
転職経験もありますが、どの職場でもFTMであるということで嫌な思いをしたことはありません。

IT業界が働きやすいと思う理由

IT業界はこれからの社会を考えるととても有望な業界だと思います。
これから人材が必要な業界であるのに、人手が少ない状況。

まるまる
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供給よりも需要が高い状態。売り手市場だよね!
創立して若い会社も多いため、トランスジェンダーに関して否定的な人の割合は少ないといえます。

僕の経験上、僕の親世代以上の方は否定的であることが多かったです。

ある程度PCが扱える必要があるので、IT業界転職前にも勉強時間が必要かと思います。

医療職だと2~4年は学校に通う必要がありますが、
ITの場合はもう少し短い期間で異業種からの転職が可能なようです。

オンラインプログラミングスクールの転職コースでは
多くが12~16週のカリキュラム終了後に転職される方が多くいらっしゃいます。

家にあるPC一つでスキルが必要な業界に転職が望めることはすごいことです。

特に今はリモートやICT・IoT活用が顕著になっています。
アナログが染みついた医療現場でさえも、技術活用・電子情報共有の波がここ数年で確実に到達していますね。

僕が今10~20代で、医療の道に進んでいないならプログラマーを目指したでしょう。
収入もやりがいも右肩上がりの職種ですからねぇ。

プログラミングやシステム設計ができるスキルが高いと、
今後いろんな業界で活躍してける可能性も高いといえるでしょう。

トランスジェンダーが働きやすい業種

これまでの経験と、これからのコロナ後の社会を考えると
以下の業種がトランスジェンダーにとって働きやすいし、長く働ける業種ではないかと考えます。

・配送業  ・医療職  ・IT業界   の3つです

まとめ

治療をすすめるには、やはりお金が必要になってきます。

確かにスタート地点で大きな制約がありますが、将来が閉ざされている訳では決してない。

昔10代だった僕に呼びかけることができるなら、今の僕はこの言葉をかけたいと思います。

 

今回の記事は以上です。ありがとうございました!

ABOUT ME
まるまる
LGBTQのT。FTMの訪問理学療法士。ファイナンシャルプランナー3級取得しました。 トランスジェンダーでもお金の苦労少なく自由な生活したい!というのが目標。40代でバリスタFIREを目指します! 資産運用、節税対策、FTMに関することなど自身の体験や興味のあることを書いていきたいと思います。 Twitterはこちら